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ごあいさつ

 -2011年3月11日、日本は1000年に一度と言われる東日本大震災を経験しました。

  そして、またその傷も癒えぬ間に2016年4月16日に熊本地震、2024年元旦に能登半島を激震が襲いました。

​  被害にあわれた皆様におかれましては心よりお見舞い申し上げます。

  そして一日でも早く復興できるように微力ながらお手伝いできることがあれば尽力したいと思っております。-

大震災以降、建て主が建物に求めるものの優先順位も大きく変化し、より確実な耐震性能と共に、自然エネルギーの積極的な利用、また、非常時(災害時)にも対応できる『創エネ・蓄エネ』などの最新設備機器の導入に至るまで、その関心とともに求める優先度も高まっています。

設備設計者(環境エンジニア)として、こうしたクライアントのニーズの変化を踏まえ、将来を見据えた建築設計を行うには環境工学の正確な知識、『省エネ設備』と言われる最新技術に対する知見がなければ、設計への関わり方が難しくなるのは言うまでもありません。

昔から建築における環境技術は、設備設計者の分野とされ、温熱環境、空気環境、音響、照明、衛生……考慮すべきことは多岐にわたります。特に最近では建物の中で設備の占める割合が増加し性能もスペックもシステムも、その内容はどんどん複雑化してきています。そして『省エネ・創エネ』といった新技術が注目されてきています。

私は建て主が求める、安心・安全で快適な室内環境を実現するため、建築設備を介して何ができるのか… デザイン性が先行する建築に、ハイパワーの設備を導入する時代は、終わったのではないか…

これからは、人間にとって良好な環境を最小限のエネルギーとイニシャルコストで可能とする、本物の省エネルギーな建物を実現して行く事が、重要であると考えています。

山田浩幸

Y.M.O.
​山田浩幸
やまだ ひろゆき

1963年 新潟県生まれ

1984年 東京読売理工専門学校 建築設備学科卒業後、日本設備計画(1984~)、郷設計研究所(1990~)を経て

2002年にymo設立。2007年法人化しyamada machinery office合同会社となり所長となる、2020年にY.M.O.合同会社に社名変更

 

主に戸建住宅、集合住宅の設備設計を中心に活躍。

また、執筆書籍「エアコンのいらない家」の読者からの住宅設計の依頼を受けて、設備事務所でありながら、住宅建築設計を数多く手がける。

 

受賞

「平安郷プロジェクト」第6回環境・設備デザイン賞2007優秀賞

「湧き水の家」第10回JIA環境建築賞住宅部門入賞

「風道の家」住まいの環境デザイン・アワード2012 環境デザイン最優秀賞受賞

「狭山ひかり幼稚園」日本建築学会作品選奨2013

など、環境との共生をテーマにした先進的な設備計画による受賞歴多数。

 

主な執筆書籍

「エアコンのいらない家」「世界でいちばんやさしい建築設備」「建築設備パーフェクトマニュアル」「ストーリーで面白いほど頭に入る建築設備」(エクスナレッジ)「まるごとわかる住まいの建築設備」(オーム社)など。

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